「京大公論」刊行の辞

 創立より100年余を経て、我々が学ぶ京都大学は大きく変わりつつある。  旧帝国大学の一つとして、また日本屈指の学問の府として、京都大学が担ってきた役割は非常に大きく、その卒業生は常に日本のみならず世界の政治・経済そして文化の最前線にあり続けた。京都大学の学生は、優れた教授のもと、旧三高以来の自由の学風に基づき、昼夜を問わず深く学び熱く議論し、将来の日本を担う人材になるべくお互いに高めあってきた。  しかるに、現在、京都大学はかの大戦時以来の激動の時代をむかえている。大学のかたちはまさに変わらんとしている。国立大学制度そのものを揺るがす国政の変革があり、三高以来の古き建物は姿を消し、古き伝統をもつ学科や講座は生まれ変わろうとしている。そして、そこで学問に没頭する教授や学生たちも、かつてのそれとは同じではなかろう。  このときにあたり、我々が、京都大学に関し深く想いを巡らすことは決して無駄ではないだろう。京都大学はいかなる場であるのか、そこに集う者たちは何をなすべきか、を考えようではないか。京都大学に、かつて存し、今存し、将来にも存すべき何かを求めようではないか。  我々は、現役京大学部生、院生、教授、各界で活躍されているOBの方々、また暖かく我々を見守ってきた周辺地域の方々から広くご意見を集め、京大生のみならず日本の全ての大学生に「京都大学とは」「大学とは」を訴えていきたいと思う。  皆様の支援と協力を心からお願いしたい。
2002年10月1日 kyoto-u.comスタッフ一同
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