馬術部

京都大学馬術部 主将:西野

はじめに

サークルや部活の試合といえばもちろん誰かに勝つため、もしくは以前の自分の記録をぬり替えるということが目的になるだろう。 当然そのためには自分を鍛えたりチームワークを高める必要がある。 もちろん馬術部も他の部活のように日々練習に励んでいる。 しかし、当然のことながら大きく違うことがある。 それは一緒に競技をするのが『人』ではなく『馬』ということである。 言葉の通じない馬とどれだけ息を合わせられるかということが重要になる。 となると練習の仕方はもちろん、練習以外にも馬の世話など生活面に至るまでいろいろな点で他の部活と異なってくるだろう。 今回はそんな馬術部に迫ってみた。

馬術部とはどんなところ?

まず、一週間の練習内容について聞いてみた。
「平日は朝6時集合で、8時20分までですね。  練習後には馬にえさをあげたり、馬小屋を掃除したりなど馬の世話もします。」
基本的に練習は午前中だけ。午後は各自の自由に任せているという。
大晦日や正月はどうしているんですか?
「一応交代でいるようにはしてますけど、基本的には皆こっちにいることが多いですね。」
とのこと。部員23人に対して馬が17頭。 多くの部員が自分担当の馬を持つことができ、馬の面倒をみるという形になっているようだ。 これでは確かに馬が気になって実家に帰ったり旅行などなかなか難しそうだ。
それにしても6時集合というのはなかなか生活リズムが崩れがちな学生にはつらい。
「もう慣れましたね。練習のない日でも朝5時とかに起きちゃったりもしますし。  ただ、どうしても人間関係は狭くなりがちですね。  その代わり部員同士の仲はすごくいいですよ。」
朝5時に起きる為に寝るのが10~11時。 これでは飲み会や遊びに行きづらい。 その分部員同士のつながりは本当に強いようだ。 牧場で共同生活をしているイメージが浮かんだ。
しかし、こういう生活をしているとバイトなどはどうしているのだろうか?
「馬術を利用というわけじゃないですけど、例えば時代劇のエキストラとか頼まれたりするんですよ。  あと、競馬場でもバイトしたりとかしてますね。」
特に京都だと時代劇などの撮影も多いことから年に数回出ている人も。 映画に出た人もいたとか。 こういった体験ができるのも馬術部ならではといったところか。

ところで、馬に乗ったことがないので分からないんですが肉体的な訓練は必要なんですか?
「肉体的なトレーニングはしないですね。技術というか馬をどれだけうまく操れるかなので。」
他の競技なら負けたりすれば自分のミス、力量不足になりますが人と馬で競技を行う馬術はどうなんでしょうか?
「人が原因ですね。馬は跳ぶ、走るなど競技をクリアできるだけの能力があるわけですから。」
では乗りこなせるようになるまでどれくらいかかるんですか?。
「人にもよりますけど、一週間ほどで馬に乗ることに慣れることはできますね。  ただ、乗りこなすとなると・・・。  そうですね、かっこよく言うといつまでも乗りこなせないですね。」
と、照れながらそう言った西野さん。 自分が担当している馬を乗りこなせるようになってもそれでは乗りこなせたとは言えない。 なぜなら人間同様馬も当然性格があり1頭1頭違うからだ。 そう考えると『どれくらいで乗りこなせるようになるか?』という質問はあまりに愚問だったかもしれない。

それにしても馬というと競馬のイメージのせいか何千万とするように思うんですがどのようにして入手しているんですか?
「買うこともありますが、珍しいですね。たいていは競馬を引退した馬を引き取らせてもらっています。  競馬に比べて乗馬の規模は小さいので余ってるとは言いませんが結構引き取らせてもらえるんですよ。」
競馬で引き取った後は何年くらい乗馬用として?
「競馬を引退した後ほとんど寿命いっぱいですね。  今、現に27才の馬がいますし。そのうち京大にいるのは24年ですね。  僕たちの大先輩ですね(笑)」
そんな年でも活躍できるんですか?
「さすがに最近は体が硬くて動きが悪いですね。  それでも、3年前に全国大会に出場しましたよ。」
試合は年間どれくらい出場してるんですか?
「全国大会を目指してやっているのでそれがメインですね。  あとは7大戦はもちろん、調整として2ヶ月に1回ほど試合に出ますね。」
ということはやはり馬術部としても個人としても目標は全国大会出場?
「そうですね。あと、7大戦がもうすぐあるので去年優勝してますし今年も勝ちたいですね。」
最後に西野さん自身にいくつか質問してみた。

西野さんにとって

Q、馬とは?
「パートナーですね。  さっきもちょっと言いましたが2回生から自分担当の馬を持つので愛着もわきますし。」
Q、やってて良かったことは?
「そうですね。あるとき突然馬の考え方が分かるようになるんです。  馬の考えが分かるようになると自分の指示にも従ってくれるようになるんですよ。  そうなると馬術が一段とおもしろくなりました。」
Q、苦労したことは?
「しんどいですね・・・(笑)  当然馬も生きてるのでけがとか病気もしますからね。  生き物相手なので苦労は多いと思います。  その分楽しさももちろん多いですけどね。」
Q、きっかけは?
「中には競馬をよく見てたからとか言う人もいるんですけど、自分は全然そうじゃなくて。  新入生の頃に試乗会に行って、馬に乗ってる先輩方の姿見ていいなって思って入りました。  なので、新入生には是非試乗会とかに来て欲しいです。」
Q、新入生に向けて
「最初はなかなか戸惑うことも多いと思います。  他の競技に関して言えば良い成績出すまで時間かかるじゃないですか。  馬術も一緒です。  馬の考えが分かったり、馬から会話してきてくれるようになるまで時間がかかるんです。  けど分かるようになればきっと楽しいので興味のある方は馬術部に来てください。
 あとはもし試乗会に来られて馬に乗った時は、馬って体温が高いので  馬に乗ることだけじゃなくてその温もりも感じてみてほしいですね。」

今回午前中試合があったにもかかわらずインタビューを受けてくださった馬術部主将の西野さん。 そんな馬術部では4月13日にデモンストレーションを行うので新入生の方は是非。 新入生でなくても見てみたいという方はショーとして見ることも出来るそうなので足を運んでみてください。 試乗会も何度かやりますので実際に馬に乗ってみたいという人は 馬術部へどうぞ。

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