京大生にもっと「元気」を

京都大学体育会 第五十三代幹事長 サッカー部 吉岡亮介

 体育会と言う言葉を耳にすることがあるかもしれませんが、普通の京大生にはあまりなじみの薄い団体だと思うので、まず簡単に説明したいと思います。体育会本部は体育会所属の各クラブから4年に一度選出されるものを構成員とし、各クラブの活動の把握・七大戦などの対外的な活動・会員への還元事業などを行っています。簡単に言うと京大内のスポーツの振興をはかっているのです。競技を通じて自分を研磨し、また他の競技者との理解が深められると言うことがスポーツの持つ良い部分ではないでしょうか。しかし、時代のせいか、年々体育会加入者は減ってきています。今回、私は体育会本部の責任者としての見地から、京大生へ向けて日ごろ思っていることを伝えられる機会を頂いたので、自分の考えを述べてみたいと思います。

 体育会といえどもスポ根マンガに出てくるような過度の厳しい練習を毎日しているわけではありません。自分・チームの課題を考え、それぞれ練習を行っています。ところで、最近若い世代で明日のジョーなどのスポ根マンガが流行っているようですが、その理由としてわかりやすさと力強さが挙げられます。今の若者に足りない部分が描き出されているのでしょう。大学に入った時から感じていたことですが、京大生には良くも悪くも普通な印象をもっています。言い換えれば何かに強烈にのめりこむエネルギーを感じないのです。友達と話しているときには大きな声で話しているのに、発表の場や何か率先してやらなければいけない時には萎縮してしまったりする。思い切りの良さと言う面で活動力がない感じがします。アントニオ猪木が「元気があればなんでもできる」などと言っていますが、最近の若者に足りないのはその「元気」なんじゃないかと思います。物事を率先してやる力、周りの人間を勇気付ける力、失敗・困難に立ち向かう力が、まさにそれにあたるでしょう。アントニオ猪木に熱中する人たちには、自分が何かやらないといけないことがわかっているがそれに対して躊躇し前に踏み出せない自分を鼓舞して欲しいという心理があるのではないかと思います。周りが要求する最低限のことをクリアしても本当の自分が見えない、自分が何をやりたいのか分からない、失敗を恐れて行動できない。そういった現状を打破する応えの一つが「元気」なのだと思います。これからの時代を作っていくのは自分たちと主体性と元気を持って臨めば社会だって変えていけるのではないでしょうか。

 やはり、体育会と言えば声出しや上下関係があります。しかし、ただ偉そうにするのとは違います。サッカー部では普段は下級生は上級生に対して敬語を使いますが、練習・試合になると一回生が四回生に呼び捨てで指示をおくることも普通です。大切なのは一つの目的に向かって一丸となり努力するということです。自分から声を出す、それはコミュニケーションの第一歩です。競技を通じて今の自分を見つめられると言うこともスポーツの利点です。自分の良い所を意識し、伸びていく自分をさらに伸ばそうと努力することが出来ます。それは運動面にとどまらず精神面についても言えます。

 自分を成長させるのは新しい経験です。未知なる事象に対して考え・悩み、それを克服しようとする過程の中で人は成長できるのです。そういった経験は自分を裏切らないと思います。今の自分に足りないものがあると思っている方、体育会のクラブで新しい経験を見つけてみませんか。

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