2005年01月24日
京大医学研究科 パーキンソン病治療サルES細胞で成功
あらゆる臓器や組織に分化できる胚性幹細胞(ES細胞)を用い、パーキンソン病にかかったサルの症状を改善することに、京都大学医学研究科の橋本信夫教授(脳神経外科学)らの研究グループが成功した。ラットでの改善報告はあるが、ヒトと同じ霊長類では世界初。今月4日付の米科学誌「ジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション」電子版に発表した。
パーキンソン病は脳内の神経伝達物質ドーパミンの減少が原因で生じる神経障害で、体が震えて動作が緩慢になるなどの運動障害が起きる。国内の患者は50〜60代を中心に約12万人。社会の高齢化に伴い、今後患者の増加が予想されている。
研究グループはカニクイザルのES細胞からドーパミンを分泌する神経幹細胞のかたまりを培養。パーキンソン病になった6匹のサルの脳に移植した。その結果、移植後3ヶ月までに、ふるえがとまり動作が活発になるなど全てのサルで症状が改善。移植した神経細胞の一部が生着して、実際にドーパミンをつくる細胞に分化していることを確かめた。
(京都大学新聞)
2005年01月24日
京大病院で生体膵島移植 手術7時間で無事に終了
京都大学医学部附属病院で実施された世界初の生体膵島移植は、19日午前10時半過ぎに始まり、約7時間後の同日午後17時半、終了した。患者は近畿地方に住む重い糖尿病の20代女性。50代の母親の膵臓を摘出し、膵島細胞を分離、点滴で患者に注入した。患者、母親ともに術後の容体は安定しているという。
膵島は血糖値を下げるインスリンを分泌する組織で、不足すると血糖値が上がり糖尿病等を発症する。従来の主な治療法は二つ。一つはインスリン注射だが、根治には至らない対症療法であり、定期的な通院が必要とされるため患者の負担が大きい。もう一つは心臓死ドナーからの膵臓移植だが、臓器移植法によると、心臓死から膵臓を提供するには本人の生前意思が必要であり、さらに心臓死の臓器から得られる細胞の質は生体よりも格段に劣るという問題があった。
これらの方法に比べ今回の生体膵島移植は、病状の根治が期待されるとともに、家族の同意があれば迅速に膵島を提供できるというメリットがある。しかし、移植された膵島が何年間機能するのか、臓器提供者の半分切除した膵臓の解糖能力が衰えないかなど、今後は患者、母親ともに術後の経過が注目される。
(京都大学新聞)
2005年01月16日
西部構内にパトロール導入へ 新年度から開始予定

吉田キャンパスの西部構内に、夜間のパトロールを導入することが検討されている。(写真は現在の西部構内)
吉田キャンパスの北部構内、本部構内、医学部構内、吉田南構内では、2003年末から夜間(22時〜翌朝4時)に警備会社のパトロールカーによる巡回が行われている。
今回検討されているパトロールも警備会社によるもので、現行の警備範囲に西部構内を含める形となる。パトロールカーの巡回のほか、車の入れない箇所は警備員が歩いて巡回する予定。導入予定時期は4月。
昨年12月13日に西部構内の各サークルに対して学生部がビラを配付し、西部構内で活動するサークルに対しパトロールに関する意見・要望を募った。1月13日現在で1件の質問があったほか意見は挙がっておらず、近く契約を締結する見通しだ。
学生部は導入の背景として、深夜の騒音に対する苦情が寄せられたこと、電化製品や大型ゴミの不法投棄、総合体育館近辺における盗難被害の増加を挙げている。
(京都大学新聞社)
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