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Partita presents 「題名だけの音楽会」


パルティータ [E-Mail] 2004/02/19(木) 22:51:52
ここでは、わたくしパルティータが
タイトルにあるごとくさまざまなジャンルの
CDや曲を独断と偏見によって紹介させていただきます。
この世に溢れんばかりに存在する数々の名曲、
その魅力の端緒を皆様に提示できたら…などと僭越ながら考えております。

それでは、まいりましょう。

パルティータ 2004/02/19(木) 23:09:40
ブラームス ヴァイオリンソナタ第1番 ト長調 作品78 「雨の歌」

個人的にはシェリングとルービンシュタインによる録音が好きです。
ブラームスのヴァイオリンソナタは
技巧的なフレーズを重視せず、旋律と分散和音を美しく奏でるヴァイオリンと
対照的にこれでもかという感じで詰め込まれ充実した、しかもあくまで裏方に徹する形式のピアノの
バランスのとれた協調が最大の特徴でしょう。
作曲当時のイタリア旅行の影響をうかがわせる牧歌的な雰囲気と
ブラームス特有の哀愁的な抒情性が共存する落ち着いた曲であるといえます。
表題の「雨の歌」は第3楽章の主題のモチーフとなった作品59の歌曲からとられています。
聴いているうちに不思議と気分が落ち着いていくような感じのする爽やかな曲ですね。

シェリング/ルービンシュタインのCDは
第2番イ長調作品100、第3番ニ短調作品108とあわせてBMGビクターから出ています。

BAUM [E-Mail] 2004/02/20(金) 20:25:04
そういえば、クラシックのスレッドが見当たらないようですね。
というわけで応援しております。

Bartok"Solo Violin Sonatas, Duos"は激情のように思いました。

カプリス 2004/02/20(金) 21:50:17
よし、わらわが参戦してやる。
とりあえず、名前だけでは勝った・・・。

パルティータ 2004/02/20(金) 23:35:16
レスどうもありがとう。とりあえず1つ目のスレが埋まるまでは続けます。
では次の曲…

スクリャービン 24の前奏曲 作品11

スクリャービンは1872年モスクワ生まれの作曲家で、
誤解を承知で一言で表現するなら"マニア向け"。
初期のロマン派的なものから晩年の神秘主義傾向まで作風の変遷が興味深くやみつきになります。
この前奏曲集はショパンのそれ(24の前奏曲作品28)に倣って平行調に配置されていますが、
ポリリズム的な組立てや美しく交錯するフレーズなどスクリャービンらしい特徴が散りばめられています。
各曲は演奏時間も比較的短い小品なのですが(24曲で36分程度)、
初期を代表する秀逸な作品で、幻想的な音の広がりが存分に味わえます。
他の作品ではピアノソナタ第2番や第3番、第7番「白ミサ」、第9番「黒ミサ」、
ピアノ協奏曲に交響曲第4番「法悦の詩」などが有名ですね。

ヴェデルニコフの録音が秀逸だと思いますが、これは2003年に出てすぐに廃盤になってしまった模様です。
初期出荷が多かったのか人気がないのか店によってはいまでもなんとか見つけられますが…
DENONも無体なコトをします。

バイエルン 2004/02/22(日) 09:29:12
バイオリン曲をピアノで弾いたり
歌謡曲をバイオリンで弾いたりしているのは
あまり好きでないです。
違和感があります。
合う場合もありますが・・・。

パルティータ 2004/02/24(火) 23:29:53
シューベルト ピアノソナタ第二十番 イ長調 作品番号なし D.959

シューベルトは1828年に31歳の若さで亡くなってしまいましたが、
これはベートーヴェンの死の1年後、古典派からロマン派へとシフトしていくちょうどその真っ只中です。
このころの作曲家で現在まで有名な曲が残っているのは他にはフィールドくらいでしょうか。
ヴェーバーやパガニーニ、ロッシーニについては言及してませんが、どうかお怒りにならないでください。

シューベルトはベートーヴェンをとても尊敬していて、それはもう神を崇めるがごとく、
という形容すら足りないほどであったとまで言われていますが、
この二十番を含むシューベルトの終期ピアノソナタ3曲は彼のそんなベートーヴェンへの態度と
独自のスタイルの両者が、時に調和し、時に拮抗しながら表現されているかのようです。
これらは1828年9月の1月のあいだに書かれました。

二十番はその中でもベートーヴェン的なピアノソナタの書法を総括するような曲で、
音の流れの中に明るい安らぎを見出すかのような雰囲気が切迫感のある十九番と好対称になっています。
やはりシューベルトの曲は短い言葉で紹介するのが難しいですね。
それに加えて僕自身がとにかくフリークとは言わないまでもかなりのめり込んでいるので
うまく総括して表現できていないということもあるでしょう。

入手しやすいCDとしてはソナタ3曲ほかを収録したブレンデルの録音がありますが、
21番が第一楽章の繰り返しが省略されているので(詳しい説明は省きますが)
こだわる方にはあまり…という感じでしょうか。
リヒテルや二十番ならゼルキンのものも挙げられます。

パルティータ 2004/02/27(金) 00:34:34
ラヴェル 「亡き王女のためのパヴァーヌ」

ラヴェルはオーケストレイションの天才。
その非凡な才能はボレロなど多くの名曲に隙間なく散りばめられています。 
とはいえ天才でしたらガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」で
オケパートを編曲したグローフェなど他にもたくさん挙げられるわけですが…。
ちなみにグローフェの曲は「ウルトラクイズ」などでも使われていますね。

僕がわざわざ紹介するまでもなく有名な曲ですが、原曲はラヴェルが学生時代に書いた
ピアノ用の小品で、当時のサロンでは瞬く間にいちばんのヒット曲になったようです。
これも(同じ旋律なので当たり前ですが…)和音の作り方などが感傷的なよい曲で、
しかもそれほど難しくないのでいろいろな人がことあるごとに演奏していました。
それを受けてか、ラヴェルはこのピアノ曲をかなり低く評価していたとされています。

とにかく冒頭のホルンによる甘い旋律が心を強く惹きつけます。
そのあとに続くゆったりとした旋律、中間部にかけて緩やかな起伏とともに
優雅で少し翳りのある雰囲気が醸成されていきます。
そして美しい旋律が再現され、穏やかにそして静かに、曲は終結します。
耳を傾けているとあっという間に時間が過ぎてしまい、どこか惜しいような気がして
もう一度聴いてしまうような、そんな魅力に溢れる曲といえるでしょう。

ボレロとあわせてクリュイタンス/パリ音楽院オケのものであれば
他の曲に関しても外れはないでしょうね。

パルティータ 2004/02/29(日) 22:22:32
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第一番 変ロ短調 作品23

続けて有名なものを紹介します。
チャイコフスキーは全部で3曲のピアノ協奏曲を書いていますが、
第二番と第三番はほとんど演奏されることなく、この一番だけが
古今のピアノ協奏曲の中で最高の部類に入る人気を得ています。
実際に聴いてみれば分かりますが、第二番や第三番は
豪華絢爛を表現したかのような第一番とは少し趣向が異なるので
さもありなん、という感じがしますね。

この曲は第一楽章のホルンによる雄大で強烈な序奏が印象的ですね。
チャイコフスキー自身は他にも勇壮に金管が響く多くの曲を残していますが、
実は周りが心配するほどかなり内気でシャイな人だったようで、
しかも、女性に接するのも苦手だったとされています。
ただ、チャイコフスキーの場合は人生の多くの場面で
女性によって大転換を経ているので、それも含めて、
作曲者の性格と曲の雰囲気との関係は少し興味深いと思います。

チャイコフスキーというと、最近では弦楽セレナーデがCMに使われていますね。
交響曲第五番・第六番、ヴァイオリン協奏曲、白鳥の湖、くるみ割り人形が有名でしょうか。
まぁ大雑把にロシア・ロマン的とはなにかといえば、
「迫力ある弦と金管・優しく甘い旋律・寂寥感のある雰囲気」
の3つに集約されるのではないかという感じがしますが、
この協奏曲もこれらの特徴をしっかり見せています。

やはり迫力のある演奏で聴きたい曲だと思います。
僕はルービンシュタインとラインスドルフ/ボストン響によるものが一番好きですが、
他にもアルゲリッチとコンドラシン/バイエルンのものなど
演奏者、指揮者によって少しづつ特徴があってなかなか選ぶことができませんね。

パルティータ 2004/03/09(火) 22:27:48
フランク ヴァイオリンソナタ イ長調

フランクは1822年ベルギー生まれのフランスの作曲家。
50歳を過ぎてから世に認められるようになった作曲家の中ではめずらしい晩成の人です。

フランクが生きた時代、フランスではロッシーニなどに代表されるような軽いオペラや喜劇が人気で、
古典的なタイプの音楽はどちらかというと本流ではありませんでした。
しかもフランクの場合、若いうちは歴史に残るような作品は1つとして作らなかったとされています。
こんな人物ですから、売れなかったは自明の理といったところでしょうか。
しかし、その境遇の中にあってフランクは黙々とバッハを研究し続けていました。
そして独自の(というと少し大げさですが)形式を作り上げます。
そんな中で1886年に作曲されたのがこのイ長調のソナタでした。

ソナタは優しげな甘い旋律で始まり、奥行きをもって展開していきます。
時に情熱的に、時に静かに、様々なテーマが移ろいながら次々と流れます。
この手法や雰囲気はまさにフランクの世界ですね。
第四楽章の美しさはもう絶品。

パールマンとアシュケナージの演奏(DECCA)でどうぞ。

個人的には 2004/03/10(水) 13:18:42
フランクは、気合い抜群のオイストラフ/リヒテルとか、
フランス風味の効いたグリュミオー/クロスリーが好きです。
パルティータさんはこの辺の演奏はお嫌いですか?

ちなみに、こちらへ降臨求む(笑)

http://www.kyoto-u.com/lounge/talk/html/200403/04030008.html

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