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心震わせる思い出の言葉@kyoto-u.com


1. 今日だけちょこっと文化人 1人目 2003/05/08(木) 21:23:14
人類は、言葉を生み出し、情報伝達の手段を持ちえたことで、
遺伝子がもたらす生物的本能以外の、新しい行動原理を手にすることとなった。
人間を自然から逸脱させているものを、総体として文化と呼ぶのなら、
文化は、言葉から離れて立つことはできない。

人生は、一行のボードレールにしかない。
あまりに有名な芥川の文化論である。
これは、代議士の演説や文豪の筆が社会に与える重みを指して、
一人の人間の持つ生命力を卑下する趣旨の言葉ではない。
そうではなくて、社会的身分にかかわらず、全ての人間の人生そのものが、
一行一行の言葉で出来ていることを指摘したのである。
私達は、動物が感覚器をもって周辺状況を知覚するように、私達は言葉を
受容器として、外界を身のうちに取り込む。
前者は感性と呼ばれ、後者は知性として分別されるが、
心を寄せるものに対して感じる肌の温かさや、多様な身振りや表情に
対する感性がないものに、言葉の機微を感じるセンサーは身につきうるだろうか。
逆に、西に沈む雄大な夕焼けを網膜ではなく、心で見るには、言葉が必要である。
私達は、言葉を知ることで、世界に受け入れられる。

心を振るわせる言葉は身近にある。
あなたの言葉を聞かせてください。

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