インターンシップ研究
- コラム第1回「インターンシップを経験するだけでは意味がない」NPO法人Jaee 松浦俊介
問題です。どれが正しいインターンシップでしょうか?
- 大企業のなかで1週間働くこと
- 議員のもとで選挙のお手伝いをすること
- 地方に行き、農業のお手伝いをすること
- 公共機関で仕事を体験すること
さあ、わかりましたか?
答えはどれも正解です。
インターンシップとは、学生が在学中に社会の中で就業体験をするプログラムのことです。今、このインターンシッププログラムが急激に増えています。上に書いた通り大企業からベンチャー企業、公共機関また議員や海外で働くものなど、さまざまなものもあります。
学生の中では「インターン経験したら就職活動に有利なんだよ」という噂があるようですが、全くそんなことはありません。確かに就職活動の一環としてインターンを採用し、就職につなげることがありますが、それ以外の場合、インターンシップを経験したことが有利に働くことはありません。
では、インターンシップとは何のためにあるのでしょうか?
それはまさしく、学生が成長するためにあるのだと思います。実際に社会の中で活動することを通して、成長することが大事なのです。成長したことで、就職活動で有利になることはあるでしょう。
だから間違ってはいけません。インターンシップで評価されるのは、経験ではなく経験を通した成長です。だからこそ、成長しないインターンシップには何の意味もないのです。
また成長したからといって、他の人と同じくらいではあまり意味がありません。
「ビジネスマナーが少し身についた」、「この分野でどのような仕事があるのかわかった」などなど、インターンを通していろんな気づきや成長があるかもしれませんが、この程度のもので就職活動に有利になるわけではありません。
なぜならそれぐらいのことは、入社すれば1ヶ月もすれば誰でも身につくからです。どのような仕事をするのか、それを理解することは、企業や職種を選択する際には有効です。ただし、それは企業の評価にはつながっていないのです。
ある著名な研究員の方の話を聞いたとき、このようなことをおっしゃっていました。
「学生が採用されるかどうかは、1分間学生を見ればわかる」
また別の人事コンサルタントが話してくれました。
「私なら40秒で、採用かどうか、ほとんど決められる」
人事のスペシャリストである彼らは、たった1分もしないうちに、学生を評価してしまうのです。
ではいったい彼らは何を見て評価しているのでしょうか?
(第2回につづく)
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