インターンシップ研究
- コラム第2回「今、求められている人材とは」NPO法人Jaee 松浦俊介
前回、人事のスペシャリストは、1分以内に学生が採用か不採用かほとんど判断できるという話をしました。
私はその話を聞いたとき、「学生のどこを見ているのですか?」とすぐ尋ねました。判断されるポイントを聞いて、就職活動で悩んでいる多くの学生に伝えようと思ったからです。しかし、答えは期待していたものと違っていました。
2人とも答えた内容は、「トータルで見ている」とのことでした。トータルで見ていると言われれば、学生に伝えたところであまり意味がありません。
ただ一人の方は、付け加えてこのようなことをおっしゃりました。
「いくら隠そうとしても、どうしてもその人の特性が出てしまう」。
それは、面接室に入ってくるときの仕草や、話している内容で分かるそうです。
また、その方は面接する前に清掃員のふりをして、学生と雑談することもあるそうです。雑談を装って、審査の判断材料にしたとおっしゃっていました。
つまり人事のスペシャリストは、一点だけを見ているのではなく、さりげない言動まで見ているということです。だから面接で受かるためには、企業が欲しがる人材を装うのではなく、企業が欲しがる人材になることが、結局一番早いのです。
では、どのような人材を企業が欲しがるのか?
それはよく言われることですが、「課題解決能力」を持った人材だと言われます。ただ、ここで注意して欲しいことがあります。
「課題解決」というのは、頭の中で課題解決の道筋を作るだけでは足りません。課題解決の道筋を、実行することが大事なのです。社会で重要なことは、結果を残すことであり、結果の出ない解決策では意味がないのです。
日産自動車のV字回復を果たしたカルロス・ゴーン氏は、まさしく課題解決能力が高い人材だといえます。
実は、カルロス・ゴーン氏が就任するまでに、V字回復を成し遂げた計画と同じような計画は何度か出され、それを実行したこともありました。
しかしそれは結果として結びつかなかったのです。同じような解決策を持っていても、実行する人によって出てくるアウトプットが違うわけです。だからこそ大事なのは、解決策ではなく、解決策を用いて形に出来ることなのです。
簡単に言えば、企業が欲しがる人材は結果が出せる人材だということです。
ただ、このようにお伝えすれば、とてもハードルが高いように思えますが、新卒生に初めから結果を求めているわけではありません。新卒生に大事なことは結果を出すためにまず行動できるかどうかということです。そのポイントを、面接官は見ているのです。
では、その力がどのようにつくのかといえば、私はその答えの一つとしてインターンシップがあると思います。
ただインターンシップといっても様々な種類があります。ではどのようなインターンシップが「課題解決能力」を高めるのに効果があるのか、それは次回お伝えいたします。
(第3回につづく)
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